保育士の配置基準が緩和されたけど...
保育士の配置基準が緩和
待機児童問題の大きな原因の
一つとなっている保育士不足の状況を
打開するため...
国は、
保育士の配置基準の緩和を行うよう
平成28年度4月から緩和が開始予定
でした。
しかし、
地方自治体などがそれを受け入れず
実質的な規制緩和は結局行われる
ことはありませんでした。
具体的には、
この保育士の配置等の規制緩和とは
具体的にはどのようなものといえば...
0歳児 3人に保育士1人以上
1、2歳児 6人に保育士1人以上
3歳児 20人に保育士1人以上
4、5歳児 30人に保育士1人以上
しかし、
実際の保育の現場で
働くものとして言えば...
6名の1、2歳児を1人の
保育士が保育できるかといえば…
お昼寝中や読み聞かせの際の
ほんの5分程度であれば、
何とか可能でしょう。
しかし年度始めなどで、
慣らし保育の時期や
月齢が低くおんぶや抱っこが
必要だった場合には？
逆に歩き回って、
子ども同士でケンカが勃発
するような状態であれば？？
安全で質の高い保育は
絶対に提供することは
不可能です。
保育の質の低下を要求
しかし、
深刻な保育士不足から
待機同問題が暗礁に乗り上げ
二進も三進もいかなくなった為
国は保育園を経営する
地方自治体に対して
保育の質の低下を
要求しました。
保育士の設置基準の緩和には
保育園の運営に関して、
一部保育士の資格者でなく
子育て支援員研修を修了した者等
（無資格者）に代替が可能。
というものもあります。
つまり昨日までは、
子どもの安全を考慮して
NGだった事を...
保育士が足りないから、
少ない保育士での保育や
無資格の保育士を
OKにしちゃいましょうよ！
という事なんです。
どこまで日本の政府は
保育業界を馬鹿にすれば
気が済むのだろうかと思います。
そもそも、
こういった保育士不足
待機児童を深刻化させたのは
20年以上保育に関する問題を
放置してきた政府の責任が
多いんです。
もともと、
日本の政府は保育に対する
コストをずーーっとケチって
きました。
そのために、
現在の深刻な保育士不足⇒
待機児童問題が発生⇒
20年間放置⇒
所得税など税収の減少⇒
やっと保育問題改善に取り組み
保育問題の改善策は
「保育士が不足してるから
保育の質を低下させて、
保育士ひとりあたりが預かれる
子どもを増やしましょう。」
というものでした。
現在、
日本国中には現役保育士の約2倍の
8万人近い潜在保育士が存在しています。
その保育士さんたちが、
保育士として働かない理由は…
「保育士の賃金の安さ」
「保育士の待遇の悪さ」
「保育士の責任の重さ」
のこの3つが主な理由です。
賃金や待遇改善をほとんどしないで、
「保育士の責任の重さ」をさらに
悪化させるような規制緩和...
これが日本政府の保育業界に対する
やり方です！
保育業界だけでなく、
憲法改正など問題は山積みです。
もし、
現状に疑問や不満があるならば...
ぜひ、
本当に良い方向に
国を動かしていってくれる
政治家をあなたの目で選んで
選挙で投票してください！
せっかく民主主義国家に
暮らしているのですから！
ぜひ、
その政治に参加する権利を
「参政権」である選挙権を
行使しましょう！！
